昨年11月に、写真家 田尻健二さんのアート写真のモデルをさせて頂きました。
その時に撮影された作品が、ドバイのアートフェアで絶好調の売約となった!という嬉しいご連絡を頂きました。
おめでとうございます!!!
田尻さんとは、数年前に同じ公募展に参加したご縁でFBフレンドとなっておりました。
抽象画のような写真を撮られている印象が強かったので、今回は人を撮るんだ~と珍しく思っていたら、
『通常のポートレート写真とは違いますので』とのことでした。
私も、アートモデルとは一応言っていますが、実は余り写真写りに自信がないので、ぴったりのマッチングだったと言えましょう。
それにお金を頂いてモデルをしている以上、依頼の方がお気に召すものになるのであれば、『美しく撮られたいor描かれたい』という強い希望も別にないです。
だって、雑誌モデルでもファッションモデルでも、こちらからお金を払う依頼型の撮影でもないのですから。
(私は意外に思いましたが、きれいに描いて欲しい願望のモデルさんは結構いらっしゃるみたい)
とはいえ、田尻さんの私がモデルの作品は、本人対比で美しいと思いますし、クロッキー会でも本人以上にきれいに描いて頂けているのが実状で、そのことはもちろん素直に嬉しいです。
一番モデルをするうえで気になるのは、代金を支払った価値を依頼者に感じて頂けるか、ということです。
もちろん写真であれば、きちんとその方のコンセプトに合った作品として、ご本人が満足される作品になるように撮って頂けるようにしたい。
さらに展示やアートフェアで良い評価が得られれば、本当に嬉しいし、そして、ここで一番ホッとします。
これはヒーリングセッションでも思うことで、『どうしてわざわざお金を払って依頼するのか』それに見合う、少なくとも代価と同じかそれ以上の価値を感じて頂きたいと、気持ちは必死です。
そして、お金を頂くからこそ、このど本気が出せるとも思います。
さて、今回モデルに求められていることは、
「精神疾患の症状を表現したダンスを踊ること」
ちょうど、撮影の前月に、池田扶美代さんのダンスワークショップ&ショーイングに参加させて頂きました。
ワークショップの中で、扶美代さんからのお題に応え、さらに参加者14人それぞれが考えた動きを全て覚えて動くということをしていたし、表現することについて、説明のできない大きな体験がありました。
この撮影で、それが生かせると思いましたし、実際に撮影の過程で、ワークショップを経験していなければ出てこなかった動きをしているなーと実感しました。
真っ白い空間で、若干の小道具を置き、症状を持つ者としての意識で動いていきます。
当初はダンスに近い感じで動いていたのですが、
途中から、『症状を感じて表現したい欲求と、それを押し留める力を感じる』ことを表現して動いて下さいとの指示に変わりました。
そうすると、先ほどとの動きとは全く異なりますし、余り動かないでいる場面も沢山現れます。
とにかく、指示されたテーマに集中して動き、半分はコントロール下で、もう半分は動くうちに現れる新たな動きをする、という過程で撮影がなされました。
その後、追加の撮影もありましたし、このシリーズは今年11月の田尻さんの個展で発表の予定で、さらに、今回のように様々な展示でも出展されるそうです。
あらかじめ展示情報を頂いた際には、またこちらで紹介したいと思います。
田尻さんのブログによると、
『「症状の肖像」シリーズは、7月31日から8月5日に馬喰町のRoonee 247 Fine Artsで開催される、私自身の企画による写真のグループ展にも展示致しますのでご期待ください。』
とのことです♪楽しみです♪♪♪
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